1. 伝説のボッタクリ台、IGTの登場

1993年、パチスロ業界に大きな波紋を呼んだ台が登場した。それがIGTのスロットマシンだ。多くのゲーマーが挑戦したものの、その驚異的なボッタクリ具合にたじろいだんだよな。この台が日本にデビューした瞬間、多くの人々が「これはなんだ?」と目を丸くしたもんさ。

IGTの台はまず、その圧倒的な機械割が問題視された。設定5でもプラスを叩き出すことが難しいこの台。ビッグボーナスが当たったとしても、そこで待ち受けているのは「0パン」。ほとんどの人がその言葉を聞いて頭を抱えた。パンが起こるたびに、ユーザーは自分の運の悪さを嘆くしかなかったんだ。

そんなIGTだけど、やっぱり最大の謎はそのリール制御。JACIN絵柄がバニーガールの足なんだけど、それが狙い通りに止まることなんてまずなかった。そしてさらなる衝撃はボーナス中に音楽が流れないこと。周囲からすれば、ボーナスが当たっているかどうかなんて全くわからない盲点だったよ。


さらには、台の操作の硬さ。コインセレクターがコインを弾くような厄介者で、1BETボタンやストップボタンも硬くて反応が鈍かった。まるで動かないホームボタンのようで、多くのユーザーがその取り扱いに四苦八苦したのをよく覚えてる。

結局2010年には日本から撤退。パチスロファンの記憶には深く刻まれた台だったけど、もう二度と市場に帰ってくることはないんだろうな。IGTはビデオポーカーを作っていた過去があるけど、パチスロでは日本市場に溶け込むことはできなかったんだろうね。

2. 機械割の奇妙さ

IGTのパチスロ台が持つ不思議な魅力、いや奇妙さについて話し始めると、どうにもその独特な機械割に目が行くよね。
普通は、設定が高ければ高いほど勝ちやすいって思うものなんだけど、IGTの場合は設定5からプラスになっちゃうんだよ。
えっ、でも設定6よりも設定5の方がREG(レギュラーボーナス)が引きやすいってどういうこと?って話。
なんだか場合によっちゃ逆に設定5の方が人気出ちゃうんじゃないかって。
さて、その奇妙さに驚くほど、実際にホールで見かけるIGTの台は他にも異常な設定が並んでたんだよね。

設定4までがまるで「回収専用」みたいな感じで、この設定にハマったらほんとに出玉を回収されてしまう恐れがあったんだ。
つまり、プレイヤーにとっては非常に厳しい状況で打たされることになってたんだよ。
おまけにBIG確率も、業界標準を超える高さで「もしや勝てるんじゃ?」って錯覚しちゃう、そんな罠が待ってたっていうわけ。
本当、IGTの台って謎めいた要素が多すぎて逆にファンになった人も多かったみたい。
でも、一度やってみると、なかなかその謎を解けないまま、また次の奇妙な機種に引き込まれていったんだ。

3. パンクの大問題

懐かしのパチスロ台といえば、あのパンク問題が大きな話題だよね。特にIGTのリール制御が原因で、ビッグボーナスのパンクが多発したのは忘れられないよ。あのとき、JACINフラグを引いても実際にはハズレ扱いになっちゃってさ。何回かこのパチスロ台に挑戦したけど、撃沈したプレイヤーは少なくなかったはず。

さらに問題なのは、このパンク現象を考慮しないと驚くほど機械割が下がるってこと。実際には設定6でも期待の78%にまで落ち込むことがあったんだ。まさに恐怖。ハナハナスイカバージョンの低設定でももっとマシな性能なのに。でも、それがリアルな度胸試しだったんだよね。個人的にはこの台、ホールで
の闇スロ感があって、ある意味で愛着が湧いたんだ。

今でも謎なのが、ゼロパン現象。これは本当に理解に苦しむよ。JACINが一度も成立しないまま終わってしまうなんてね。本当かよっていう都市伝説級の話を聞いたことがあるよ。でも、現場のプレイヤーからすれば笑えない実話だったんだ。

そして疎まれながらも、みんな楽しんでいたというのも事実。あのIGT事件以後、パチスロ業界はこのよ
うなことが起きないように、リール制御を厳密にモニタリングするようになったんだと感じる。

4. ハードの欠陥

IGTの懐かしのパチスロ台を思い出すと、いろんな欠陥が蘇ってくるよ。まず、ベットボタンとかストップボタンがめちゃくちゃ硬いって話。まるで古いホームボタンが壊れたiPhone4みたいな感じで、どうにもこうにも反応しないんだよ。ほんと、爪でSIMカード取り出すくらいの難易度。さらに、コインセレクタが不調で、しばしばコインを受け付けずエラーを起こすんだ。そして、ちゃんと3枚入れたのに2枚しか受け付けないなんてことが多発する。これ、どう考えても70%も機械割下がってしまうよね。

さらに、完全告知機能が一部無効にされているんだよ。当時のモーニングセットの影響で電球が抜かれたりして、完全告知なんてどこへやら。となると、ボーナスフラグの成立をリーチ目で見極めるしかないんだけど、それがまためちゃくちゃ難しい。引き込み制御のおかげで、全然気づけないし、ボーナス狙いでリプレイを取りこぼす有様。


このパチスロ台、いろいろと擁護できない部分が多かったけど、それもまた懐かしい思い出だ。今考えると、なんでこんな台があったんだろうって思うこともあるけど、当時はそれでも楽しんでたんだよね。

5. 最後に

IGTのパチスロ台って、なんだかんだ言っても多くのプレイヤーの記憶に残ってるよね。
設計やデザインについては、ちょっとした話題の的だったんじゃないかな。
特に、日本市場からの撤退のニュースは、その頃のファンにとっては驚きの瞬間だったはず。
なぜIGTは日本市場から撤退することになったんだろう、ってよく考えてみると、彼らの台には色々な問題があったんだよね。
まず一番の問題は、台の信頼性。
リール制御のミスやボーナスの不具合で、多くのプレイヤーが思ったように楽しめなかったんだ。
実際、BIGボーナス中に音楽が鳴らなくて、周りから見てもボーナスが当たってるかどうかわからないなんて、ちょっとびっくりだよね。
でも、そのユニークさもまた、ある種の魅力だったのかもしれない。
何しろ、IGTの台はアメリカンテイストが満載。

マリリンモンローやエイリアンといった、欧米で人気のあるテーマが次々とリリースされるのは面白かったなぁ。
とはいえ、機械割の悪さやボーナスの取りづらさが災いして、日本のゲーセンやホールではあまりいい評判を得られなかったんだ。
それでも、パチスロの進化においてIGTが果たした役割は無視できないよね。
彼らが生み出した独自のゲーム体験や、それに続く新しいアイデアは、今でも多くのメーカーが影響を受けてると思う。
確かに、日本市場から去ったことは歴史的な出来事だったけど、それがすべて悪いわけじゃないよね。
懐かしい思い出を胸に、IGTの遺産はこれからも語り継がれていくんじゃないかな。
そんなふうに振り返ると、やっぱりIGTの台って特別だったなぁって思うよ。