『ゼルダの伝説』は、任天堂が1986年にファミリーコンピュータ ディスクシステム用に発売したアクションアドベンチャーゲームで、シリーズの第一作目です。日本では「THE HYRULE FANTASY ゼルダの伝説」として知られ、海外ではロムカセットとしても展開されました。ゲームは、プレイヤーが主人公リンクを操作し、剣や盾、各種アイテムを駆使して冒険を進める内容です。

ゲームの舞台はハイラル地方で、プレイヤーは大魔王ガノンからゼルダ姫を救うため、知恵のトライフォースのカケラを集める使命を担います。リンクはライフ(体力)を持ち、敵に接触したり攻撃を受けるとライフが減少し、ゼロになるとゲームオーバーになります。ゲームの進行には、フィールドマップとダンジョンマップがあり、各ダンジョンにはボスが待ち受けています。

本作は、当時のパソコンゲームの人気に対抗する形で開発され、ディスクシステムの特性を活かした内容となっています。特に、書き換え用ディスクの需要が高く、異例のロングセラーとなりました。ゲーム内では、アイテムの入手や謎解きが重要な要素であり、プレイヤーは様々なアイテムを駆使して進行します。

開発は任天堂の情報開発本部が担当し、宮本茂がディレクターとして関わりました。ゲームの音楽は近藤浩治が手掛け、特にオープニングテーマは急遽変更された経緯があります。ゲームのユーモアとしてターがリンクにルピーを渡す際のセリフが印象的です。

『ゼルダの伝説』は、651万本以上の売上を記録し、シリーズ作品も続々と登場しています。ゲームの内容やキャラクター、音楽は今でも多くのファンに愛されており、アクションアドベンチャーゲームの金字塔として位置づけられています。