【画像】歴代の幕内外国人力士を番付順に紹介する[大和剛(西前頭12枚目)]< 3 >


元横綱の曙とは幼馴染で、幼稚園から高校まで同じ環境で育った。高校卒業後、アメリカ本土の運送会社に就職したが、曙の活躍に刺激を受けて大相撲を志すことに決めた。約2年後、会社を辞めてハワイに戻り、ハワイ在住の間垣部屋関係者に紹介され、そのまま入門。1990年11月場所に初土俵を踏んだ。

彼は190cm近い身長を活かした突き押し相撲で着実に番付を上げていった。初土俵から約4年後の1995年3月場所には十両に昇進。しかし、十両での苦労を経て、1997年1月場所には新入幕を果たした。立合いがやや遅かったものの、突き押し相撲に磨きをかけ、幕内に定着することができた。


しかし、1998年3月場所前にウイルス性の風邪を患い入院。全休を余儀なくされ、その場所を最後に十両に陥落。翌5月場所も稽古がままならず、本来の相撲が取れずに1勝14敗と大敗を喫し、7月場所には幕下まで陥落。その場所を全休し、翌11月場所に東幕下49枚目で勝ち越したのを最後に現役を引退した。

引退後は故郷には帰らず、日本に定住。一時は都内でハワイ料理店を経営していたが、2024年1月21日に54歳で死去した。

実弟は同じ間垣部屋に所属した若力徹で、最高位は東幕下26枚目(1993年5月場所)。幼馴染の曙とは「チャド(曙の本名)」・「ジョージ」と呼び合うほどの仲で、上下関係の厳しい相撲界に入ってからもその関係は変わらなかった。

通算成績は251勝198敗24休、勝率は.559。幕内成績は42勝48敗15休、勝率は.467。現役在位は48場所、幕内在位は7場所。各段優勝は序ノ口優勝1回(1991年1月場所)を記録している。