【ほっこり】日本昔ばなし[現代ばなし編#5](八つ化け頭巾)



(出典 Pixabay:AlainAudet)


【昔話あらすじ】

和尚さんが、狐の化け頭巾でいたずらをする。
いたずら好きの和尚さんが、藪の中で狐が化け方の練習をしているのを見た。
和尚さんは自分も狐で、化けるのにこの頭巾を使っているといって、狐の化け道具の手ぬぐいと、ただの頭巾を交換することに成功した。自分の寺に戻ると、えらいお坊様が小僧さんと一緒にやってきていた。そこで和尚さんは、えらいお坊様をからかってやろうと思った。
お坊様に、二つの部屋の好きな方をお使いくださいという。一つ目の部屋には美しいおなごがいて、二つ目の部屋には仏像がまつられていた。お坊様は小僧の手前もあるので仏像の間に入り、お経を唱えていたが、やがて小僧さんが居眠りを始めると、隣のおなごの部屋に行き、お酒をごちそうになった。

しかしそのおなごは和尚さんが狐の手ぬぐいを使って化けていたもので、突然不動明王に変身して「こらあ!坊主が酒のんだな!!」と怒りだしたので、お坊様は驚いて逃げていってしまった。
その頃、あの狐はと言えば、騙されたとも知らず、和尚さんの頭巾で娘に変身したつもりになって、そのままの姿で町を歩いていた。人が狐を化かすというお話。


【現代話あらすじ】和尚と狐の化かし合い:酔っ払い坊様の大騒動!

昔々、いたずら好きな和尚さんがいました。ある日、藪の中で狐が「今日は美人に化けるぞ!」と、スマホで自撮りしながら化け方の練習をしているのを見つけた和尚さん。「おお、これは面白そうだ!」と、和尚さんは自分の頭巾を使って狐を騙すことに決めました。

和尚さんは「おい、狐!その手ぬぐいと俺の頭巾を交換しようぜ!」と提案。狐は「なんでそんなことするの?」と首をかしげましたが、和尚さんが「俺も化けるんだ!」と大声で言ったもんだから、狐も「まあ、いいか」とあっさり交換。和尚さんはニヤリとしながら寺に戻りました。

寺に戻ると、えらいお坊様が小僧さんと一緒にやってきていました。和尚さんは「よし、これを使ってお坊様をからかってやろう!」と考えました。和尚さんはお坊様に「二つの部屋の好きな方をお使いください」と言いました。

一つ目の部屋には、最新のVRゲームが楽しめる部屋があり、そこには美しいキャラクターが待っていました。二つ目の部屋には、仏像がまつられた静かな瞑想ルームがありました。お坊様は「うーん、VRゲームの部屋に行くのも気が引けるな」と思い、結局仏像の部屋に入ってお経を唱え始めました。

しかし、隣のVRゲームの部屋からは楽しそうな音が聞こえてきて、ついに小僧さんが居眠りを始めると、お坊様は誘惑に負けて隣の部屋に行ってしまいました。そこでお坊様は、ゲームの中の美しいキャラクターに「一緒に遊びませんか?」と誘われ、すっかり夢中になってしまいました。

その美しいキャラクターは実は和尚さんが狐の手ぬぐいを使って化けたものでした。和尚さんはお酒を持ち出し、「さあ、飲もうよ!」とお坊様を誘いました。お坊様は「これは美人からのお誘いだ!」と、ついお酒を飲み始めました。最初はちょっとだけだったのが、いつの間にかグイグイ飲まされ、すっかり酔い潰れてしまいました。

和尚さんはその様子を見て大笑い。「これが俺のいたずらだ!」と心の中でほくそ笑みながら、お坊様が寝てしまったのを確認して、そっと部屋を出ました。

その頃、狐は和尚さんの頭巾をかぶったまま、町を歩いていました。「今日は美人になったぞ!」と自信満々でしたが、町の人々は「なんだあの美人、ちょっと変じゃない?」とざわざわ。狐は「これが美人の姿だ!」と信じて疑わず、町中を歩き回りました。

しかし、町の人々は狐の姿を見て大笑い。「あれは美人じゃなくて、ただの狐だ!」と噂が広まり、狐は恥ずかしさのあまり逃げ出しました。途中、狐は自撮り棒を持っている人を見つけ、「これで美人の自撮りを撮れば、みんな信じてくれるかも!」と考えましたが、結局は「ただの狐」としてSNSでバズることはありませんでした。

結局、和尚さんは狐を騙し、狐は和尚さんの頭巾で町を歩くという、まさに「化かし合い」の大騒動が繰り広げられました。町の人々はこの騒動を笑い話にし、和尚さんは「やっぱり、化けるのは難しいな」と反省しつつも、また新たないたずらを考えているのでした。

こうして、和尚さんと狐の化は、町の伝説として語り継がれることになったのです。

おしまい。