【ほっこり】日本昔ばなし[現代ばなし編#6](さるかに合戦)



(出典 Pixabay:12019)


【昔話あらすじ】

お腹を空かせたカニのお母さんが食べ物を探していると、そこに柿を持った乱暴者の猿がやって来た。カニが物欲しそうに見ていると、猿は目の前で柿を食べ、その種をカニに投げつけた。
仕方なくカニは別の食べ物を探しているとおにぎりが落ちていた。猿もそれを見つけたが、カニが必死になってこれは自分の物だというと、猿は柿の種と取り替えないかと持ちかける。カニは断るが、猿は勝手におにぎりを食べて柿の種を置いていってしまう。
カニは悔しがったが、仕方がないので柿の種を植えて育てることにする。「早く芽を出せ柿の種。出さぬとハサミでちょんぎるぞ。」と歌うと地面から芽がでてきた。さらに歌うと柿の芽は木になり、さらに歌うと実がついた。
カニが柿の実を食べようとしたが、実に手が届かない。そこに意地悪な猿がまたやって来た。猿は「おいらが柿の実をとってきてやる」と言って勝手に木に登り、柿の実を次々と食べていき、カニにはまだ熟れていない青い柿をぶつける。
その拍子にカニの甲羅が割れて3匹のカニの子が産まれたが、その怪我がもとで、カニのお母さんは死んでしまった。やがて大きくなった3匹のカニの子は、母親の敵討ちをしようと決心し、栗と蜂と牛の糞と臼を仲間に入れて連携して猿を懲らしめることに成功した。


【現代話あらすじ】タイトル: 「カニママとサル吉のドタバタ復讐劇」

ある日、お腹を空かせたカニママが浜辺を歩いていると、古くなったスマホを持った乱暴者の猿、サル吉が現れた。「これが最新のスマホだぜ!」と自慢しながら、サル吉はそのスマホで自撮りを始めた。

カニママは「お腹が空いてるのに、あんなスマホで遊んでいるなんて…」と思っていると、サル吉がスマホを投げつけてきた。「これ、もう使わないからやるよ!」

カニママはスマホを拾い上げ、「これを使ってフォロワーを増やしてやる!」と決意。料理を投稿し始めると、あっという間にフォロワーが増えた。「やった!人気者になれる!」と喜ぶカニママ。


しかし、サル吉はそれを見て、「そのフォロワー、俺が取ってやる!」と意地悪を企て、カニママのアカウントに「料理はまずい!」とコメントを残した。カニママは怒り心頭で、料理ショーを開催することにした。

友達のカニたちも集まり、特製カニバーガーを披露。しかし、サル吉がやって来て、「そのカニバーガー、俺が食べてやる!」と勝手に食べ始めた。カニママは「もう許さない!」と立ち向かうが、サル吉はカニママの甲羅を叩き、カニママは倒れてしまった。「子供たちを頼む…」と最後の言葉を残した。


大きくなった3匹のカニの子は、母親の敵討ちを決意。「サル吉を懲らしめるために、仲間を集めよう!」と相談し、スマホ、スプレー、そしてドローンを仲間にした。

サル吉が現れた時、カニたちは一斉に攻撃。スマホでサル吉の写真を撮り、SNSで「サル吉の悪行」を拡散。スプレーでサル吉の目をくらまし、ドローンがサルに向かってミサイルを放った。

「うわあああ!なんだこの攻撃は!」とサル吉は大慌て。ミサイルがサル吉の近くに着弾し、サル吉は「もう勘弁してくれ!」と泣きながら逃げ出した。

こうして、カニたちは母親の無念を晴らし、仲間たちと共に楽しい日々を送ることになった。

おしまい。