【ほっこり】日本昔ばなし[現代ばなし編#7](たのきゅう)



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【昔話あらすじ】

むかしむかし、『たのきゅう』という旅芝居の役者がおりました。
ところがある時、母親が病気になったので、たのきゅうは急いで故郷に帰ることになりました。途中、山の麓の茶屋で「夜の山にはウワバミが出て人間を喰ってしまう」という話を聞きましたが、先を急ぐたのきゅうは構わず歩き続けました。
暗い月影、寂しい山道。たのきゅうがびくびくしながら夜の山道を歩いて行くと、怪しい大男が現れました。大男がお前は何者かと聞くので、「た、た、たのきゅう…」と答えると、耳が遠いらしい大男は『たぬき』と聞き間違えて、女に化けて見せろといいだしました。
たのきゅうは大男を後ろ向きにさせ、その隙に芝居の道具を使って女に変装しました。さすがたのきゅうは役者でした。大男はたのきゅうが変装した女にすっかり喜んで「実は儂も化けておるんじゃ。」と、みるみる大きなウワバミに変わりました。
たのきゅうは震えあがり、気を紛らわすために思わず煙草に手を伸ばしました。するとウワバミは驚いて「やめてくれ、わしは煙草の煙が苦手なんじゃ!」と叫びました。そしてもしこのことを人間に漏らせば、お前を締め上げると言いました。ここでたのきゅうは頭を働かせ、自分は締め上げられるより「お金」が大の苦手じゃと答えて、山を降りました。
たのきゅうは、早速この話を麓の村の人達に教えてやりました。すると、日頃からウワバミに苦しめられている村人達は、手に手に煙草を持って、ぷかぷかどんどん、ウワバミ退治に出かけました。煙草の煙に燻されて、さすがのウワバミもフラフラになってしまいました。
怒ったウワバミは最後の力を振り絞り、たのきゅうの家までやってきました。そうして天窓から家の中を覗き込み「たぬき、これでも喰らえ!」と言い、口から小判をざらざらと吐き出しました。「助けて~苦しい~」と小判にまみれながら苦しんでいたたのきゅう、「ざまあみろ!」と捨て台詞を残してウワバミが去ったとたん、にんまりと笑いましたとさ。

【現代話あらすじ】タイトル:たのきゅうとウワバミの仮想通貨大作戦

むかしむかし、SNSで有名なインフルエンサー『たのきゅう』がいました。彼は旅芝居の役者で、フォロワーもたくさん。ある日、母親が病気になったという知らせを受け、急いで故郷に帰ることにしました。途中、山の麓のカフェで「夜の山にはウワバミが出て人間を食べちゃうらしいよ」という噂を耳にしましたが、たのきゅうは「そんなの都市伝説だろ」と思い、気にせずに歩き続けました。

暗い月影の中、寂しい山道を進むたのきゅう。すると、突然、怪しい大男が現れました。大男は「お前は誰だ?」と尋ねるので、たのきゅうは「た、た、たのきゅうです!」と答えました。すると、大男は耳が遠いらしく、「たぬき」と聞き間違え、「女に化けてみせろ!」と命令してきましたたのきゅうは「え、女に?今どきそんなこと…」と思いつつ、スマホのアプリを使って女に変装することにしました。さすが役者のたのきゅう、フィルターを使って美しい女性に変身!大男は「おお、素晴らしい!」と喜び、「実は俺も化けてるんだ」と言いながら、みるみるうちにウワバミに変身しました。

たのきゅうは震え上がり、気を紛らわすために思わずポケットから電子タバコを取り出しました。すると、ウワバミは驚いて「やめてくれ、俺はその煙が苦手なんだ!」と叫びました。さらに、「このことを人間に漏らしたら、お前を締め上げるぞ」と脅してきました。たのきゅうは頭を働かせ、「締め上げられるよりも、仮想通貨が大の苦手なんだ」と言って、さっさと山を降りました。

たのきゅうは、早速この話を麓の村の人たちに教えました。すると、日頃からウワバミに悩まされていた村人たちは、手に手に電子タバコを持ち、ぷかぷかとウワバミ退治に出かけました。電子タバコの煙に燻されて、さすがのウワバミもフラフラになってしまいました。ウワバミは怒り心頭、最後の力を振り絞ってたのきゅうの家までやってきました。そして、天窓から家の中を覗き込み、「たぬき、これでも喰らえ!」と言いながら、口から仮想通貨のトークンをざらざらと吐き出しました。「助けて~苦しい~」と仮想通貨にまみれながら苦しんでいたたのきゅうは、「ざまあみろ!」と捨て台詞を残してウワバミが去った瞬間、にんまりと笑いました。こうして、たのきゅうはウワバミから仮想通貨をゲットし、村人たちと一緒にウワバミを撃退しました。SNSでその様子をライブ配信し、フォロワーたちから「たのきゅう、最高!」と称賛の声が上がりました。