【ほっこり】日本昔ばなし[現代ばなし編#11](豆つぶころころ)




【昔話あらすじ】
正直者のお爺さんがかまど(竈)の中に豆を一粒落としてしまった。
爺さんが「一粒の豆でも粗末にできない」と言って竈の中を探すと、ぽっかりと穴が空いて中に落ちてしまった。そこにお地蔵さんがいて、豆は食べてしまったが、そのお礼にと、この先の赤い障子の家で米つきを手伝い、そのまた先の黒い障子の家の天井裏にのぼってニワトリのまねをすると良いことがあると言う。
最初の家はネズミの家だった。ネズミが「ニャーという声、聞きたくないぞ。」と言っていた。

お爺さんは米つきを手伝った。お爺さんはお礼に赤い着物を貰った。次は鬼の家で、金銀を前に鬼たちが博打をしていた。お爺さんがニワトリのまねをすると、鬼たちは朝が来たと勘違いして宝物を残して慌てて逃げ出してしまった。お爺さんは宝物をもって家に帰り、そのことをお婆さんに話した。
するとその話を盗み聞きしていた隣の欲張り婆さんは、自分たちも同じように着物や財宝をもらおうとして、このことを爺さんに話した。欲張り爺さんは、早速ざるにたくさんの豆を入れてお爺さんの家にやって来ると、竈の中へそれをぶちまけ穴の中へ飛び込んだ。そしてお地蔵さんに教わったとおりネズミの家へ行くと、猫のまねをしてネズミを脅かして宝物をとってやろうと思ったが、怒ったネズミたちは欲張り爺さんを杵で突いて追い返した。
欲張り爺さんはあわてて逃げ出して鬼の家に行ったが、鬼が怖かったため間違って「一番どり~、二番どり~」と叫んでしまい、怒った鬼たちによって谷底へ蹴飛ばされてしまった。


【現代話あらすじ】タイトル:正直者のおじいさんとじいさんのドタバタ大冒険

ある日、正直者のおじいさんがキッチンで料理をしていたんだ。すると、なんと一粒の豆をかまどの中に落としてしまった!おじいさんは「一粒の豆でも粗末にできない」と言って、かまどの中を探し始めたんだけど、なんとそこにはぽっかりと穴が開いていて、豆はどこかに消えちゃった。

その穴の中には、なんとお地蔵さんがいた!お地蔵さんは「豆は食べちゃったけど、代わりにお礼を言うよ。まずは、近くのカフェで米つきを手伝って、その後、ゲームセンターでニワトリの真似をすると、いいことがあるよ」と教えてくれた。

おじいさんは「よし、行ってみよう!」と意気揚々と出発。最初に着いたのは、今風のカフェ「レッドカフェ」。おしゃれなインテリアに、インスタ映えするスイーツが並んでいる。おじいさんは「ここで米つきを手伝ったら、何かもらえるのかな?」と思いながら、店員に声をかけた。

「すみません、米つきのお手伝いをしたいんですが…」

店員は驚いた顔をして、「米つき?今はデジタル時代なんで、米は自動で炊けるんですよ。おじいさん、何かお手伝いしてくれますか?」と聞いてきた。おじいさんは「じゃあ、スイーツの試食係でもやるか!」と、スイーツを頬張りながら、試食イベントを手伝うことに。

おじいさんは、試食したスイーツの感想をSNSに投稿し、フォロワーが増えたことで、カフェから赤いエプロンをもらった。は「これでおしゃれしてやるぜ!」とウキウキしながら、次の目的地へ向かう。

次は、ゲームセンター「ブラックアーケード」。おじいさんが入ると、若者たちがゲームに夢中になっている。おじいさんは「ここでニワトリの真似をしたら、何かいいことがあるのかな?」と考えた。

おじいさんは、ゲーム機の前で「コケコッコー!」と叫びながら、ニワトリの真似を始めた。すると、周りの若者たちが一斉に振り向いて、「何このおじいさん!面白い!」と笑い出した。おじいさんはそのまま、ニワトリのダンスを披露し始めた。

その様子を見た店員が、「おじいさん、すごい!これ、TikTokにアップしたらバズるかも!」と言って、動画を撮影し始めた。おじいさんは「これがバズったら、何かもらえるのかな?」と期待しながら、さらにノリノリで踊り続けた。

結局、おじいさんはその動画がバズり、フォロワーが増えたことで、ゲームセンターから豪華な景品をもらうことに成功!おじいさんは「やっぱり、正直に生きるって素晴らしいな!」と笑顔で帰宅した。

一方、隣の欲張りおじいさんは、赤いエプロンやゲームセンターの景品を狙って、同じようにカフェに行くことにした。彼は「俺も試食係になって、エプロンをもらってやる!」と意気込んでいたが、カフェでは「試食は一人一品まで」と言われ、あっさり撃沈。

次にゲームセンターに行った欲張りおじいさんは、ニワトリの真似をするも、周りの若者たちに「何このおじいさん、痛い」と笑われてしまった。結局、彼は何も得られず、恥ずかしさに顔を真っ赤にして帰る羽目に。

教訓は、「欲張りは損をする!」ということ。正直者のおじいさんは、SNSでの人気を得て、幸せに暮らし、欲張りおじいさんは反省しながら、次のチャンスを狙うことにしたんだ。おじいさんは「やっぱり、正直が一番だな!」と笑いながら、また豆を育てることにしたんだ。