【ほっこり】日本昔ばなし[現代ばなし編#12](しっぽの釣り)




【昔話あらすじ】
山に何日も雪が降り続き、食べ物がなくて、腹の空かせた狐が里に降りてきた。
そこでかわうそに出会い、魚をとる方法を教えて貰う。しかしかわうそは狐を騙そうとして嘘を教えることにした。夜中に湖に行き、厚い氷の張ったところにぽっかり穴があいていたら、そこにしっぽを垂らすと大きな魚がかかると教える。
その嘘をすっかり信じた狐は、かわうそに言われたとおり、ものすごく寒い日の夜、氷にはった湖にあいた穴を見つけ、冷たいのを我慢してしっぽを垂らした。
じっとまっているとだんだん湖の氷が凍ってきて狐のしっぽは厚い氷に挟まれてしまった。しかしそれを大きな魚だと勘違いした狐は力一杯引っ張ると、しっぽはちぎれてしまったそうな。


【現代話あらすじ】 ストーリー:狐の逆襲!カモノハシのクチバシが取れちゃった!

ある寒い冬の日、食べ物が全然見つからない腹ペコの狐が、ついに里に降りてきた。そこで出会ったのがカモノハシの「カモちゃん」。カモちゃんは「おい、狐さん!魚を釣りたいなら、俺に任せな!」と言い、嘘の釣り方を教えた。

「夜中に湖に行って、氷の張ったところにぽっかり穴が開いてるのを見つけて、そこにしっぽを垂らすんだ。そうすれば大きな魚がかかるから!」とカモちゃんはニヤリ。狐はすっかり信じて、寒い夜に湖へ向かしっぽを垂らした。

しかし、待てど暮らせど魚はかからず、しっぽが氷に挟まってしまった!狐は必死に引っ張り、なんとかしっぽを救出。これでカモちゃんに仕返しをすることに決めた。

狐はカモちゃんの好きな「タピオカドリンク」を作ることにし、激辛の唐辛子やわさびを混ぜて仕掛けを施した。次の日、カモちゃんはそのドリンクを飲んで「うわっ、何これ!」と叫び、驚きすぎて自分の長いクチバシを押さえた瞬間、なんとそのクチバシが取れちゃった!

狐はその様子を見て大笑い。「これが仕返しだ、カモちゃん!」と叫びながら、満足げに帰っていった。教訓は、「嘘をつくと、仕返しが待っている!」ということ。狐はしっぽを失う寸前で助かったけど、カモちゃんはクチバシを失ってしまったというお話でした。