【画像】歴代の幕内外国人力士を番付順に紹介する[時天空(東小結)]< 21 >


時天空は、モンゴル出身の大相撲力士であり、37歳で早世した。彼はモンゴル相撲の小結(ナチン)格の父を持ち、ウランバートルで生まれ育った。若い頃は柔道を学び、後に東京農業大学に進学。そこで相撲部に入部し、全国学生相撲個人体重別選手権大会で優勝した。角界入りを決意し、時津風部屋に入門。入門後は夜間主コースに転籍し、2004年に大学を卒業した。

彼は2002年に初土俵を踏み、同期の中で最も早く出世。序ノ口から22連勝を記録し、2004年には十両に昇進。2005年には新入幕を果たし、以降も順調に勝ち星を重ねた。特に突っ張りを武器にし、技能賞を受賞するなど活躍したが、横綱戦では苦戦し、最終的に1勝24敗という成績に終わった。

三役に昇進後、初日には横綱・朝青龍に勝利するなど注目を集めたが、勝ち越しは難しく、2009年には久々に勝ち越しを決めたものの、2010年には怪我で休場。2012年には再び上位に戻るも、成績は安定せず、2014年には十両に陥落した。

2015年には右肋骨骨折と診断され、実際には悪性リンパ腫が原因であった。抗がん剤治療を受けながら復帰を目指したが、最終的には現役引退を決断。2016年には年寄として後進の育成に努めたが、病状が悪化し、2017年に死去した。彼はモンゴル出身力士として初の物故者となり、相撲界に大きな影響を与えた。