日本昔ばなし


【ほっこり】日本昔ばなし[現代ばなし編#8](ぶんぷく茶釜)




【昔話あらすじ】

和尚さんが古い茶釜を買ってきて、お湯を沸かそうと火にかけたところ、茶釜が「熱い!」と悲鳴をあげた。気味悪がった和尚さんは、古道具屋にただで譲った。

古道具屋は家に持って帰って、その茶釜がタヌキが化けたものだと知る。タヌキはその姿のまま元に戻れなくなってしまったというので、古道具屋はタヌキの言われたままに見せ物小屋を作ってやり、分福茶釜と銘打って見せ物をしてたくさんのお金を稼いだ。
やがてタヌキは病気を患い、茶釜の姿のまま死んでしまった。古道具屋は茶釜をお寺に運んで供養してもらった。その茶釜は茂林寺に今も伝えられているという。

【現代話あらすじ】タイトル:ぶんぷくカフェ

ある日、和尚さんが古い茶釜をフリーマーケットで見つけて、「これ、いい感じじゃん!」と即購入。早速カフェのオープン準備をして、お湯を沸かそうと火にかけたところ、茶釜が「熱い!助けて!」と悲鳴をあげた。和尚さんはびっくりして、「え、マジで?お前、喋るの?」と気味悪がり、すぐにその茶釜をネットオークションに出品した。

古道具屋のオーナー、タケシはその茶釜を落札し、家に持すると、茶釜が「実は俺、タヌキなんだ。化けたら元に戻れなくなっちゃった」と告白。タケシは「それなら、YouTubeでバズらせてやる!」と考え、タヌキの言う通りに見せ物小屋を作ることにした。

タケシは「ぶんぷくカフェ」と名付け、タヌキの茶釜を使ったパフォーマンスを始めた。タヌキは茶釜の姿のまま、ダンスをしたり、トークをしたりして、SNSで大人気に。フォロワーがどんどん増えて、カフェは大繁盛。タケシは「これで一攫千金だ!」とウハウハだった。

しかし、ある日、タヌキが「なんか調子悪い」と言い出し、次第に元気がなくなっていった。ついには「もう無理だ、茶釜のまま死ぬかも…」と告白。タケシは「え、マジで?それは困る!」と焦ったが、タヌキはそのまま茶釜の姿で静かに息を引き取った。

タケシは「これじゃあ、カフェが潰れちゃう!」と慌てて、タヌキの茶釜をお寺に運んで供養してもらうことにした。お寺の住職は「この茶釜は特別なものだから、しっかり供養しよう」と言い、みんなでお祈りをした。

その後、タケシは「ぶんぷくカフェ」の伝説をSNSでシェアし、今もなお「タヌキの茶釜」として語り継がれることに。カフェは閉店したけど、タケシは新たに「タヌキの茶釜カフェ」として、タヌキの伝説をテーマにした新しいビジネスを始めた。今では、タヌキの茶釜をモチーフにしたグッズが大人気で、タケシはまたしても成功を収めたのだった。

こうして、タヌキの茶釜は現代のカフェ文化に生まれ変わり、今も多くの人に愛されているという。

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【ほっこり】日本昔ばなし[現代ばなし編#7](たのきゅう)



(出典 upload.wikimedia.org)


【昔話あらすじ】

むかしむかし、『たのきゅう』という旅芝居の役者がおりました。
ところがある時、母親が病気になったので、たのきゅうは急いで故郷に帰ることになりました。途中、山の麓の茶屋で「夜の山にはウワバミが出て人間を喰ってしまう」という話を聞きましたが、先を急ぐたのきゅうは構わず歩き続けました。
暗い月影、寂しい山道。たのきゅうがびくびくしながら夜の山道を歩いて行くと、怪しい大男が現れました。大男がお前は何者かと聞くので、「た、た、たのきゅう…」と答えると、耳が遠いらしい大男は『たぬき』と聞き間違えて、女に化けて見せろといいだしました。
たのきゅうは大男を後ろ向きにさせ、その隙に芝居の道具を使って女に変装しました。さすがたのきゅうは役者でした。大男はたのきゅうが変装した女にすっかり喜んで「実は儂も化けておるんじゃ。」と、みるみる大きなウワバミに変わりました。
たのきゅうは震えあがり、気を紛らわすために思わず煙草に手を伸ばしました。するとウワバミは驚いて「やめてくれ、わしは煙草の煙が苦手なんじゃ!」と叫びました。そしてもしこのことを人間に漏らせば、お前を締め上げると言いました。ここでたのきゅうは頭を働かせ、自分は締め上げられるより「お金」が大の苦手じゃと答えて、山を降りました。
たのきゅうは、早速この話を麓の村の人達に教えてやりました。すると、日頃からウワバミに苦しめられている村人達は、手に手に煙草を持って、ぷかぷかどんどん、ウワバミ退治に出かけました。煙草の煙に燻されて、さすがのウワバミもフラフラになってしまいました。
怒ったウワバミは最後の力を振り絞り、たのきゅうの家までやってきました。そうして天窓から家の中を覗き込み「たぬき、これでも喰らえ!」と言い、口から小判をざらざらと吐き出しました。「助けて~苦しい~」と小判にまみれながら苦しんでいたたのきゅう、「ざまあみろ!」と捨て台詞を残してウワバミが去ったとたん、にんまりと笑いましたとさ。

【現代話あらすじ】タイトル:たのきゅうとウワバミの仮想通貨大作戦

むかしむかし、SNSで有名なインフルエンサー『たのきゅう』がいました。彼は旅芝居の役者で、フォロワーもたくさん。ある日、母親が病気になったという知らせを受け、急いで故郷に帰ることにしました。途中、山の麓のカフェで「夜の山にはウワバミが出て人間を食べちゃうらしいよ」という噂を耳にしましたが、たのきゅうは「そんなの都市伝説だろ」と思い、気にせずに歩き続けました。

暗い月影の中、寂しい山道を進むたのきゅう。すると、突然、怪しい大男が現れました。大男は「お前は誰だ?」と尋ねるので、たのきゅうは「た、た、たのきゅうです!」と答えました。すると、大男は耳が遠いらしく、「たぬき」と聞き間違え、「女に化けてみせろ!」と命令してきましたたのきゅうは「え、女に?今どきそんなこと…」と思いつつ、スマホのアプリを使って女に変装することにしました。さすが役者のたのきゅう、フィルターを使って美しい女性に変身!大男は「おお、素晴らしい!」と喜び、「実は俺も化けてるんだ」と言いながら、みるみるうちにウワバミに変身しました。

たのきゅうは震え上がり、気を紛らわすために思わずポケットから電子タバコを取り出しました。すると、ウワバミは驚いて「やめてくれ、俺はその煙が苦手なんだ!」と叫びました。さらに、「このことを人間に漏らしたら、お前を締め上げるぞ」と脅してきました。たのきゅうは頭を働かせ、「締め上げられるよりも、仮想通貨が大の苦手なんだ」と言って、さっさと山を降りました。

たのきゅうは、早速この話を麓の村の人たちに教えました。すると、日頃からウワバミに悩まされていた村人たちは、手に手に電子タバコを持ち、ぷかぷかとウワバミ退治に出かけました。電子タバコの煙に燻されて、さすがのウワバミもフラフラになってしまいました。ウワバミは怒り心頭、最後の力を振り絞ってたのきゅうの家までやってきました。そして、天窓から家の中を覗き込み、「たぬき、これでも喰らえ!」と言いながら、口から仮想通貨のトークンをざらざらと吐き出しました。「助けて~苦しい~」と仮想通貨にまみれながら苦しんでいたたのきゅうは、「ざまあみろ!」と捨て台詞を残してウワバミが去った瞬間、にんまりと笑いました。こうして、たのきゅうはウワバミから仮想通貨をゲットし、村人たちと一緒にウワバミを撃退しました。SNSでその様子をライブ配信し、フォロワーたちから「たのきゅう、最高!」と称賛の声が上がりました。
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【ほっこり】日本昔ばなし[現代ばなし編#6](さるかに合戦)



(出典 Pixabay:12019)


【昔話あらすじ】

お腹を空かせたカニのお母さんが食べ物を探していると、そこに柿を持った乱暴者の猿がやって来た。カニが物欲しそうに見ていると、猿は目の前で柿を食べ、その種をカニに投げつけた。
仕方なくカニは別の食べ物を探しているとおにぎりが落ちていた。猿もそれを見つけたが、カニが必死になってこれは自分の物だというと、猿は柿の種と取り替えないかと持ちかける。カニは断るが、猿は勝手におにぎりを食べて柿の種を置いていってしまう。
カニは悔しがったが、仕方がないので柿の種を植えて育てることにする。「早く芽を出せ柿の種。出さぬとハサミでちょんぎるぞ。」と歌うと地面から芽がでてきた。さらに歌うと柿の芽は木になり、さらに歌うと実がついた。
カニが柿の実を食べようとしたが、実に手が届かない。そこに意地悪な猿がまたやって来た。猿は「おいらが柿の実をとってきてやる」と言って勝手に木に登り、柿の実を次々と食べていき、カニにはまだ熟れていない青い柿をぶつける。
その拍子にカニの甲羅が割れて3匹のカニの子が産まれたが、その怪我がもとで、カニのお母さんは死んでしまった。やがて大きくなった3匹のカニの子は、母親の敵討ちをしようと決心し、栗と蜂と牛の糞と臼を仲間に入れて連携して猿を懲らしめることに成功した。


【現代話あらすじ】タイトル: 「カニママとサル吉のドタバタ復讐劇」

ある日、お腹を空かせたカニママが浜辺を歩いていると、古くなったスマホを持った乱暴者の猿、サル吉が現れた。「これが最新のスマホだぜ!」と自慢しながら、サル吉はそのスマホで自撮りを始めた。

カニママは「お腹が空いてるのに、あんなスマホで遊んでいるなんて…」と思っていると、サル吉がスマホを投げつけてきた。「これ、もう使わないからやるよ!」

カニママはスマホを拾い上げ、「これを使ってフォロワーを増やしてやる!」と決意。料理を投稿し始めると、あっという間にフォロワーが増えた。「やった!人気者になれる!」と喜ぶカニママ。


しかし、サル吉はそれを見て、「そのフォロワー、俺が取ってやる!」と意地悪を企て、カニママのアカウントに「料理はまずい!」とコメントを残した。カニママは怒り心頭で、料理ショーを開催することにした。

友達のカニたちも集まり、特製カニバーガーを披露。しかし、サル吉がやって来て、「そのカニバーガー、俺が食べてやる!」と勝手に食べ始めた。カニママは「もう許さない!」と立ち向かうが、サル吉はカニママの甲羅を叩き、カニママは倒れてしまった。「子供たちを頼む…」と最後の言葉を残した。


大きくなった3匹のカニの子は、母親の敵討ちを決意。「サル吉を懲らしめるために、仲間を集めよう!」と相談し、スマホ、スプレー、そしてドローンを仲間にした。

サル吉が現れた時、カニたちは一斉に攻撃。スマホでサル吉の写真を撮り、SNSで「サル吉の悪行」を拡散。スプレーでサル吉の目をくらまし、ドローンがサルに向かってミサイルを放った。

「うわあああ!なんだこの攻撃は!」とサル吉は大慌て。ミサイルがサル吉の近くに着弾し、サル吉は「もう勘弁してくれ!」と泣きながら逃げ出した。

こうして、カニたちは母親の無念を晴らし、仲間たちと共に楽しい日々を送ることになった。

おしまい。

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【ほっこり】日本昔ばなし[現代ばなし編#5](八つ化け頭巾)



(出典 Pixabay:AlainAudet)


【昔話あらすじ】

和尚さんが、狐の化け頭巾でいたずらをする。
いたずら好きの和尚さんが、藪の中で狐が化け方の練習をしているのを見た。
和尚さんは自分も狐で、化けるのにこの頭巾を使っているといって、狐の化け道具の手ぬぐいと、ただの頭巾を交換することに成功した。自分の寺に戻ると、えらいお坊様が小僧さんと一緒にやってきていた。そこで和尚さんは、えらいお坊様をからかってやろうと思った。
お坊様に、二つの部屋の好きな方をお使いくださいという。一つ目の部屋には美しいおなごがいて、二つ目の部屋には仏像がまつられていた。お坊様は小僧の手前もあるので仏像の間に入り、お経を唱えていたが、やがて小僧さんが居眠りを始めると、隣のおなごの部屋に行き、お酒をごちそうになった。

しかしそのおなごは和尚さんが狐の手ぬぐいを使って化けていたもので、突然不動明王に変身して「こらあ!坊主が酒のんだな!!」と怒りだしたので、お坊様は驚いて逃げていってしまった。
その頃、あの狐はと言えば、騙されたとも知らず、和尚さんの頭巾で娘に変身したつもりになって、そのままの姿で町を歩いていた。人が狐を化かすというお話。


【現代話あらすじ】和尚と狐の化かし合い:酔っ払い坊様の大騒動!

昔々、いたずら好きな和尚さんがいました。ある日、藪の中で狐が「今日は美人に化けるぞ!」と、スマホで自撮りしながら化け方の練習をしているのを見つけた和尚さん。「おお、これは面白そうだ!」と、和尚さんは自分の頭巾を使って狐を騙すことに決めました。

和尚さんは「おい、狐!その手ぬぐいと俺の頭巾を交換しようぜ!」と提案。狐は「なんでそんなことするの?」と首をかしげましたが、和尚さんが「俺も化けるんだ!」と大声で言ったもんだから、狐も「まあ、いいか」とあっさり交換。和尚さんはニヤリとしながら寺に戻りました。

寺に戻ると、えらいお坊様が小僧さんと一緒にやってきていました。和尚さんは「よし、これを使ってお坊様をからかってやろう!」と考えました。和尚さんはお坊様に「二つの部屋の好きな方をお使いください」と言いました。

一つ目の部屋には、最新のVRゲームが楽しめる部屋があり、そこには美しいキャラクターが待っていました。二つ目の部屋には、仏像がまつられた静かな瞑想ルームがありました。お坊様は「うーん、VRゲームの部屋に行くのも気が引けるな」と思い、結局仏像の部屋に入ってお経を唱え始めました。

しかし、隣のVRゲームの部屋からは楽しそうな音が聞こえてきて、ついに小僧さんが居眠りを始めると、お坊様は誘惑に負けて隣の部屋に行ってしまいました。そこでお坊様は、ゲームの中の美しいキャラクターに「一緒に遊びませんか?」と誘われ、すっかり夢中になってしまいました。

その美しいキャラクターは実は和尚さんが狐の手ぬぐいを使って化けたものでした。和尚さんはお酒を持ち出し、「さあ、飲もうよ!」とお坊様を誘いました。お坊様は「これは美人からのお誘いだ!」と、ついお酒を飲み始めました。最初はちょっとだけだったのが、いつの間にかグイグイ飲まされ、すっかり酔い潰れてしまいました。

和尚さんはその様子を見て大笑い。「これが俺のいたずらだ!」と心の中でほくそ笑みながら、お坊様が寝てしまったのを確認して、そっと部屋を出ました。

その頃、狐は和尚さんの頭巾をかぶったまま、町を歩いていました。「今日は美人になったぞ!」と自信満々でしたが、町の人々は「なんだあの美人、ちょっと変じゃない?」とざわざわ。狐は「これが美人の姿だ!」と信じて疑わず、町中を歩き回りました。

しかし、町の人々は狐の姿を見て大笑い。「あれは美人じゃなくて、ただの狐だ!」と噂が広まり、狐は恥ずかしさのあまり逃げ出しました。途中、狐は自撮り棒を持っている人を見つけ、「これで美人の自撮りを撮れば、みんな信じてくれるかも!」と考えましたが、結局は「ただの狐」としてSNSでバズることはありませんでした。

結局、和尚さんは狐を騙し、狐は和尚さんの頭巾で町を歩くという、まさに「化かし合い」の大騒動が繰り広げられました。町の人々はこの騒動を笑い話にし、和尚さんは「やっぱり、化けるのは難しいな」と反省しつつも、また新たないたずらを考えているのでした。

こうして、和尚さんと狐の化は、町の伝説として語り継がれることになったのです。

おしまい。
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【ほっこり】日本昔ばなし[現代ばなし編#4](舌切り雀)





【昔話あらすじ】
お爺さんが助けた雀から恩返しされる話
あるところにやさしいお爺さんと欲張りで意地悪なお婆さんがいた。
お爺さんが森の中へ行くと、一羽の雀が怪我をしていた。さっそく家に連れて帰って手当をしてあげ、おちょんという名前もつけて可愛がった。しかし、お婆さんはお爺さんが雀を可愛がるのを面白く思っていなかった。
おじいさんが出かけている時、おちょんがお婆さんの作ったのりを食べてしまったので、お婆さんは激怒しておちょんの舌をハサミで切ってしまった。帰ってきてそのことを聞いたお爺さんは、逃げていったおちょんを探しに森に行った。
お爺さんがすずめのお宿を探し当てると、おちょんがでてきて歓迎してくれた。帰りにお土産として二つのつづらが出てきて、どちらか好きな方を持っていくように言われたお爺さんは、小さい方のつづらを選んで帰っていった。
家に帰ってつづらを開けると中からたくさんの宝物がでてきた。しかし欲張りなお婆さんは、お爺さんが小さい方のつづらを選んだと知って激怒。大きい方にはもっとたくさんの宝物があったに違いないと言い、すずめのお宿に行く。
そして帰りに大きなつづらを選んで帰る。おちょんは家に着くまで決して開けないようにと言うが、家に着くまで待ちきれなかったお婆さんがつづらを開けてしまうと、中から魑魅魍魎妖怪変化が現れた。びっくりしたお婆さんはあわてて山道を逃げるように家に帰った。


【現代話あらすじ】タイトル:おじいちゃんとインフルエンサー雀の恩返し

ある町に、優しいおじいちゃんと、欲張りで意地悪なおばあちゃんが住んでいました。おじいちゃんは「#優しいおじいちゃん」としてSNSでフォロワーを増やすことに夢中でしたが、おばあちゃんは「そんなの無駄だ!」といつも文句を言っていました。

ある日、おじいちゃんが公園で散歩していると、怪我をした雀を見つけました。「おお、かわいそうな雀だ!名前は『おちょん』にしよう!」とおじいちゃんは雀を家に連れて帰り、手当てをしました。おちょんは実は、インフルエンサーの雀で、SNSで「#雀ライフ」を発信していました。


おじいちゃんが出かけている間に、おちょんがおばあちゃんの作ったのりを食べてしまいました。おばあちゃんは激怒し、「この雀、私の料理を食べるなんて許せない!」とハサミを持ち出し、おちょんの舌を切ってしまいました。

帰ってきたおじいちゃんは、逃げていったおちょんを探しに公園へ行きました。おじいちゃんが雀のお宿を見つけると、おちょんが出てきて「おじいちゃん、待ってました!私のフォロワーが増えたお礼に、特別なプレゼントを用意したよ!」と歓迎してくれました。


おちょんは「帰りにお土産を持っていってください」と言い、二つのつづらを見せました。「どちらか好きな方を選んで!」

おじいちゃんは小さい方のつづらを選び、帰っていきました。家に帰ってつづらを開けると、中から大量の現金と高級ブランドのアイテムが出てきました。「これでフォロワーも増えるぞ!」と喜ぶおじいちゃん。

しかし、欲張りなおばあちゃんは、おじいちゃんが小さい方のつづらを選んだと知って激怒。「大きい方にはもっとたくさんの宝物があったに違いない!」と、すぐに雀のお宿に向かいました。


おばあちゃんは大きなつづらを選んで帰ると、おちょんは「家に着くまで決して開けないでください!」と言いましたが、おばあちゃんは待ちきれず、家に着く前に開けてしまいました。

すると、中から「魑魅魍魎妖怪変化」が現れ、「おばあちゃん、何してるの?」と問いかけました。おばあちゃんは驚いて「え、えっと…ただの好奇心で…」と焦りながら逃げ出しました。

おばあちゃんは山道を逃げるように家に帰り、「もう二度と欲張りなんてしない!」と心に誓いました。その後、おじいちゃんはおちょんと一緒にSNSで「#雀の恩返し」を投稿し、町中で大人気になりました。


最後には、おじいちゃんが「おちょん、次はYouTubeチャンネルを作ろう!」と提案し、二人で「#雀とおじいちゃんの冒険」を配信することに。おばあちゃんはその様子を見て、「あんなの無駄だ!」と叫びながらも、内心はちょっと羨ましく思っていました。

こうして、おじいちゃんは優しさの大切さを再確認し、おばあちゃんは欲張りがもたらす恐怖を学んだのでした。そして、町の人々は「おじいちゃんとおちょん」のコンビを応援し続けました。

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