高田繁は、大学進学後も南海を第一志望としていたが、1967年のドラフト1位で読売ジャイアンツに入団しました。入団当初はレギュラーが盤石で出場機会が少ないと感じていましたが、1968年には開幕から1番打者・中堅手として起用され、打率.301、23盗塁を記録して新人王を獲得しました。同年の日本シリーズでは全6試合に出場し、シリーズMVPを受賞しました。
1971年には38盗塁を記録し、初の盗塁王に輝きました。1973年の日本シリーズでも活躍し、シリーズ優秀選手賞を獲得しましたが、1975年には打撃不振に苦しみました。同年オフには張本勲の移籍に伴い、三塁手にコンバートされました。1976年には三塁手として定着し、打率.305を記録し、ダイヤモンドグラブ賞を受賞しました。
1977年の日本シリーズでも好成績を残し、1979年までレギュラーを守りましたが、1980年には中畑清に定位置を譲り、主に左翼手として出場しました。同年、守備の衰えを感じたことから、35歳で現役引退を決意し、引退セレモニーは巨人ファン感謝デーで行われました。